CFPS紹介:井上 智史 さん

【所属・肩書】
TIS株式会社 生産改革本部 品質マネジメント革新部 プロジェクトリスク監理室 エキスパート

【資格取得年】
1998年(現地英語試験), 2001年(国内英語試験), 2008年, 2011年(CBT), 2013年, 2016年

職務cfps-face-inoue

20世紀は主に社内のプロジェクト審査制度の運営を行う一方で、ソフトウェア開発プロセスの標準化作業を手がけており、その一環として FP 法の大々的な社内導入を担当しました。21世紀に入ると、FP の活用はプロジェクトの自主活動に任せる形に移行し、さらに広い観点からソフトウェア開発の見積についての社内教育に携わるようになり、約千人を育成してきています。JFPUG では早くから CPC (計測技術委員会)と研修講師会に参画し、2015年度からはついに役員会の一角で技術担当を務めるようになりました。

なぜ CFPS を取得しようと思ったのですか?

弊社の審査制度を立ち上げるに当たって、見積の妥当性を明らかにせよとの社長命があり、定量的な根拠を求める中で行き着いたのが FP でした。1997年にともかく現地を視察してこいと言われて IFPUG カンファレンスに参加し、翌年、どうせ行くのなら資格を取って来いと言われて受験をする羽目に陥りました。受験料の××倍の渡航費をかけての受験で、たいへんなプレッシャーを受けましたが、IFPUGの運営スタッフの方から、“You got it!” と声をかけられた時の嬉しさは、今でもありありと思い出せます。あの苦労を思うと、国内で受験できるというのは、たいへん恵まれたことだと思います。ちなみに「英語で受験する際に Non-Native には+30min ボーナスがある」というお得なルールを初めて日本に伝えたのは私です!

CFPS 試験のためにどのような勉強や対策を行いましたか? また,試験の印象や,受験での苦労や注意点を教えてください

とにかく CPM (計測マニュアル)を読み込むことです。最初の受験の時には、英文と和文を対面ページに配した手製のマニュアルを飛行機の中でひたすら読んでいました。特に試験の第1部「定義セクション」は、ほとんどマニュアルに書かれたルールがそのまま出題されますので、細かい言い回しにどれだけ慣れているかが回答のスピードに影響します。なにせ3時間(英語受験の時は3時間半)に150問の長丁場なので、1問をどれだけ負荷無く答えられるかで、全体の正答率に差が出ます。

第2部「実現セクション」、第3部「事例セクション」では様々なアプリケーションの計測を行いますが、アプリケーションの内容理解にあまり捉われ過ぎないことが成功への秘訣です。FP の計測はデータの出入りに着目して行うので、そのアプリケーションが業務的にどういう意味を持っているのか、あまり深い所まで理解できなくとも、その業務においてどれがデータであり、どのように取り扱われるのかが分かれば計測は可能です。FP は「誰が数えてもほとんど同じ値を得られる」と言われる理由の一端がここにあります。

CFPS を取得して良かった点,役立った点,今後取り組みたいことは何ですか?

初めて取得した時には、当時の日本国内に資格保有者は10人に満たなかったので、その年の社長賞特別賞を獲得し、金一封をいただきました。今はさすがにそこまでではありませんが、喜ぶべきか悲しむべきか、未だに国内保有人数はまだまだ少ないので、希少性に疑う余地はありません。

CFPS の知名度自体はあまり高くありませんが、FP について真摯に情報を求めているお客様は常に存在しますし、そういう方々とお話する際に「資格を有する」というネームバリューは計り知れないものがあります。また、なんと言っても「3時間150問に 90% 以上正答した!」という事実の重さは、受かった本人こそが強く実感し、FP を計測する際の自信に繋がっていると思います。

その他伝えたいこと,これから CFPS を目指す方へのメッセージ等

CFPS 試験の開催は、CFPS の資格保有者でないと携われないタスクがあります。特に英語→日本語の翻訳という重大タスクが存在する日本では、一定数の CFPS の協力なくしては、国内試験を開催することができなくなります。その意味で、CFPS という資格は、資格保有者から次の取得者へ繋いでいくバトンのようなものと言えます。CFPS 資格の取得を考えておられる方は、ぜひそのバトンを受け取り、次の受験者に繋いでいただきたいと思います。