【所属・肩書】
みずほリサーチ&テクノロジーズ IT開発本部第5事業部第5部
【資格取得年】 2015年, 2018年
職務
AIやRPAの導入、及びBPRコンサルティング業務を行っています。
なおCFPS取得当時は、システム開発における見積もり統括業務を行っておりました。
なぜ CFPS を取得しようと思ったのですか?
システム開発の見積もりにおいて、ユーザ・ベンダ双方が納得感のある合意を行うための手段として、FPを利用するために取得しました。
CFPS 試験のためにどのような勉強や対策を行いましたか? また,試験の印象や,受験での苦労や注意点を教えてください
対策
【準備】
試験は、CPM(マニュアル)が持ち込み可となっているため、下記の要領で印刷しました。
- 必要と思われる箇所(第1部、第2部、第3部第1章、第5部付録C)のみ印刷しました。
- 問題集を解きながら CPM の該当箇所を検索する練習を行いました。
- 頻繁に使用する箇所に、ラベルを貼りました。
- 極めて頻繁に使用する、第1部の附属書Aは、1ページめにもってきました。
持ち込み可であり暗記する事項はほとんどなかったため、短い時間を数多く見つけて勉強する方法はとらず、30分以上のまとまった時間を用いて、問題集を解きながら CPM の該当箇所を検索する練習に多くを費やしました。
【試験における段取り】
試験は3時間の長丁場で大量の設問があり、時間配分と、見直しの効率化が重要と考えました。
- 時間配分
模擬試験による対策にて時間を計りながら行うことで、時間配分の感覚を身につけました。 - 見直しの効率化
全体を「問題を解く時間」と「見直しの時間」に分けました。
「問題を解く時間」では、自信がある解答(○)、自信がない解答(△)、わからない解答(×)に分類し、△や×は深追いせず、一定時間を過ぎたら次の設問にいくようにしました。
「見直しの時間」では、△と×のみ確認を行いました。まずは△の設問を、CPM の該当箇所を検索し全て○にし、次に×を△や○にする作業を行いました。
【合格ライン】
「定義」「実現」「事例」の各セクション 80% 以上、かつ全体で 90% 以上の正答率が必要となります。
⇒私はこれを「全体で 10%、各セクション最高で 20% まで間違えることができる」と解釈し、わからない解答(×)を 10% 未満にできれば良いと考えて見直しを行いました。見直しにおいて×を深追いせず、○や△での確実な加点を固めることが、合格に繋がったと考えています。
苦労した点
対策のための問題集の入手が大変でした。模擬試験が付いている書籍の購入と、JFPUG の事前講習会を活用しました。
CFPS を取得して良かった点,役立った点,今後取り組みたいことは何ですか?
良かった点 … 会社からは資格取得を評価されました。
役立った点 … FP のみならずその周辺の見積もりに係る事項(例えば生産性、メトリクス、価格)についても、社内で多くの照会を受けるようになり、FP 以外の見積もりに係る事項の知見を得る機会が増えました。
今後取り組みたいこと … 新技術分野におけるFP活用の可能性を探りたいです。
その他伝えたいこと,これから CFPS を目指す方へのメッセージ等
現在の世の中のプロジェクトは、旧来型のシステム開発ばかりではなくなってきており、例えばアジャイル開発やSaaS利用等において未知の事柄が多くなってきています。そのようなプロジェクトを成功に導く手段として、定量化はひとつの鍵になってくるのではないかと考えられます。FPを学び定量化のリテラシーを高めていくことは、現在のIT業界において重要度が増しているのではないでしょうか。ぜひCFPSを取得し、それらを一緒に考えていきましょう。