CFPS紹介:高橋 亮 さん

【所属・肩書】
NTTデータ 課長代理

【資格取得年】
2009年, 2012年(CEPにより3年間維持),2015年(CBT)

  • CEP (Certification Extension Program)
     試験合格以外に CFPS を維持するためのしくみ。米国での講演やコンサルティング活動などが求められるので,日本企業人が適用するのは難しい。(ゆえに本サイトでは CEP の説明を割愛しています)

職務

2002年に現在の会社に入社後,公共分野のシステム開発に携わりました。
2008年より社内の原価見積り精度の向上に向けて,原価見積りに関する標準類や見積り手法の整備,原価見積り支援に従事しています。

なぜ CFPS を取得しようと思ったのですか?

上司(JFPUG 関係者)から勧められたことが大きいです。また,見積りに関する知識や技法を身につけたくて社内で部署異動したため,元々 FP 法に興味がありました。

CFPS 試験のためにどのような勉強や対策を行いましたか? また,試験の印象や,受験での苦労や注意点を教えてください

初回の受験時は,会社の始業前に毎日30分計測マニュアルを読むことを3ヶ月続けました。CFPS 取得経験のある上司を含め,過去の受験者によると,CFPS 試験は3時間で150問に回答する必要があり,時間の厳しいテストであるため,問題を見て即答できるまで理解すべきと考え,計測マニュアルを読み込みました。

FP 法のルールはそれほど難しいものではありませんが,FP 法のルールとその解釈は,工夫をしないと解釈する人によって内容に微妙な差分が生じると思っています(同じ法律の条文に対して,様々な解釈に基づく主張や判例があるように)。おそらく FP 法を全社的に導入しているような企業では,そのような人による解釈の違いを抑えるために FP 計測の事例集や手引きなどを作成していると思いますが,CFPS 試験ではこれが障害になる可能性があります。CFPS 試験は,IFPUG が定める FP 法のルール通りに問題文を読み,回答する必要があります。企業内の独自ルールに基づいた FP 計測経験の多い方程誤解しやすいため、この点に注意する必要があると思います。

CFPS を取得して良かった点,役立った点,今後取り組みたいことは何ですか?

お客様から FP 法について問い合わせを受けた際に、IFPUG の計測マニュアルの記載箇所も示しながら即座に回答することができました。また、弊社の海外グループ会社とソフトウェアの定量化や見積りの方法について FP 法を含めて議論している際に「あなたは CFPS を取得していますか」と尋ねられたことがあり、取得している旨を伝えたところ,相手も安心したようでした。

その他伝えたいこと,これから CFPS を目指す方へのメッセージ等

FP 法は,客観的な目でソフトウェアを定量化するのには非常に良い方法論だと思います。見積りにも応用しやすい方法であるため,類似見積りや LOC 見積りに続く見積り方法としても活用できます。